12世紀も様々な場所で、様々なイスラーム王朝が登場します。当時のイスラーム勢力図はこちら。
アイユーブ朝はこちらで解説しています。その他の王朝について、それぞれ簡単に紹介していきます。
ホラズム朝
プロフィール
- 都:サマルカンド
- 領土:イラン・中央アジア
- 存続期間:1077~1231年
- 特徴①:トルコ系イスラーム王朝
- 特徴②:チンギス=ハン率いるモンゴル帝国に滅ぼされる
ホラズム朝はセルジューク朝から独立してできた王朝です。
一時は中央アジア・イラン高原にかけて広大な領土を支配しましたが、1231年にチンギス=ハン率いるモンゴル帝国に滅ぼされました。
一時は中央アジア・イラン高原にかけて広大な領土を支配しましたが、1231年にチンギス=ハン率いるモンゴル帝国に滅ぼされました。
ムワッヒド朝
プロフィール
- 都:マラケシュ
- 領土:アフリカ北西部
- 存続期間:1130年~1269年
- 特徴:先住民ベルベル人によるイスラーム王朝
アフリカ北西部のマグリブ地方ではムラービト朝を滅ぼしてムワッヒド朝が成立しました。ムラービト朝と同じくベルベル人による王朝です。
西ヨーロッパ世界との衝突
地図を見てもらえれば分かりますが、ムワッヒド朝の領土はイベリア半島(現在のスペインとポルトガルがある半島)にまで進出しています。キリスト教徒側(西ヨーロッパ側)はムワッヒド朝をイベリア半島から追い出すために軍を派遣し、1212年にムワッヒド朝に勝利しました。
いわゆる国土回復運動(レコンキスタ)ですね
ゴール朝
プロフィール
- 領土:アフガニスタン
- 存続期間:1148頃~1215年
- 特徴①:ガズナ朝から独立
- 特徴②:インド侵入をくり返す
インド方面ではガズナ朝を滅ぼしてイラン系のゴール朝が成立しました。ガズナ朝と同じく、ゴール朝はインドへの侵入を繰り返し、インドのイスラーム化が進みました。
アイバク
ゴール朝は北インドを制圧し、統治をアイバクという将軍に任せました。現地に残されたアイバクはその地で奴隷王朝(1206~1290)を建ててました。これがインド最初のイスラーム政権です。アフガニスタンに残ったゴール朝は1215年にホラズム朝によって滅ぼされました。
確認テスト
答え.ムワッヒド朝
答え.ゴール朝