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ユスティニアヌス帝

ローマ帝国の復興をはかった皇帝

かつてのローマ帝国を復興させるべく、ビザンツ帝国の発展に尽力した人物、それがユスティニアヌス帝(在位527~565)です。ビザンツ皇帝の中でも最重要人物です。
ユスティニアヌス帝は何をした人なんですか?

大きく3つに分けて覚えましょう。こちらです。
ユスティニアヌス帝の功績
  • 領土拡大
  • 『ローマ法大全』の編纂
  • ハギア=ソフィア大聖堂の建立
色々やってますね。野心的な人だ。

一つ一つ解説していきますね。

地中海を取り囲む大帝国へ

ユスティニアヌス帝

かつてのローマ帝国のように、地中海を取り囲む大帝国を作りたい!

まずはユスティニアヌス帝が行った領土拡大についてです。ユスティニアヌス帝は北アフリカのヴァンダル王国とイタリアの東ゴート王国を滅ぼしました。
ヴァンダル王国と東ゴート王国といえば、2つともゲルマン人国家でしたね。

地図

赤枠で囲んだところがビザンツ帝国の領土です。地中海をぐるっと取り囲むような領土を形成しました。
本当にローマ帝国が復活したかのような領土の大きさですね。

『ローマ法大全』で司法改革

ビザンツ帝国の前身、ローマ帝国は法律の整備がしっかりしていましたよね。
十二表法とか、ホルテンシウス法とかですよね。

そうです。しかしかつてのローマ帝国で使用されていたローマ法も、ビザンツ帝国では通用するものしないもの、その区別があいまいになってきていたのです。
数百年前に作られた法律ですもんね。仕方ないです。

その問題を解決するために、ユスティニアヌス帝は『ローマ法大全』というローマ法の集大成を完成させました。トリボリアヌスら法学者が編纂にあたりました。『ローマ法大全』は後世にも伝わり、現代の法律の原典として重要な位置づけがされています。
1500年前の法律が、現在にも影響を及ぼしていると考えると凄いですね。

ハギア=ソフィア大聖堂

ユスティニアヌス帝は建築にも力を入れていました。彼が大量の金と人員を投入して完成させたのが、ハギア=ソフィア大聖堂です。数世紀にわたり東方キリスト教徒の中心であり続けました。
世界遺産
建物

イスタンブール歴史地区

ハギア=ソフィア(現アヤ・ソフィア)大聖堂は、537年に建てられたビザンティン建築の最高傑作。16世紀にイスラム教のモスクに改築された。1935年から博物館として使用されたが、2020年7月に閉館した。